jellyfishes

W124×D124×H500 mm
W124×D124×H500 mm
W245×D120×H120 mm
W180×D35×H180 mm
ガラス, フィルム

街をフィールドワークする事で生まれた作品。 フィールドワークしている最中、度々雨にあい傘をさした人を多く見掛けた。 雨が降ると傘をさして歩くという何気ない行為も、ビルを上から俯瞰して見ると、それ自体何か違う生き物のように見えてくる。 雨の日、人々が交差するスクランブル交差点を上から見ている時、傘の動きがくらげが浮遊する光景に重なったことからできた作品。 人が集まって交差し、散っていくという、交差点でのいつもの行為も、傘をさす事によって強調されて、その集散離合の様子はより鮮明に観察できる。
また、傘の空気を含むように円形に膨らんだ形や、人が歩く行為によって上下左右に微妙に揺れる様子から、宙に浮いた浮遊感が生まれてくる。 交差点を渡るという日常的行為によって、傘達が作りだすデザインの豊富さと生き生きとした鮮やかさを、くらげの浮遊の比喩として、様々な方法でシリーズ化し制作した。 ガラスを用いた立体では、水槽を連想させる形に傘を封じ込め、くらげの比喩をかたちにした。